北海道昆布の現況について
【北海道昆布の現況について】
7月初旬から北海道昆布も各生産浜にてスタートを切りました。
およそ一か月が経過しました。
各産地の現況を簡単にお知らせします。
①道南真昆布
今年も天然真昆布が昨年に増して不作です。
この影響は促成真昆布の入札相場に強く反映され、
7月上旬より始まった入札会では昨年価格を大幅に上回る形でスタートしております。
入札会を追うごとに価格は上昇傾向にあり部位によっては、昨年対比120%にも昇っております。
今後本格的に価格が厳しくなることが予想される。
②日高昆布
日高地区は生産浜が27地区あります。
早い浜では7/1、遅い浜でも7/15解禁となりました。
7/30現在、27地区出漁延べ日数53日(前年同日比半分)
特に、えりも地区が延べ日数24日(昨年の1/3)と厳しい状況です。
③釧路、根室地区長昆布
釧路地区5単協は7月上旬から昆布漁がスタートしました。
日高地区同様に天候に恵まれず、昨年同日比2/3、操業時間で半分とこちらも厳しい状況です。
9月末まで行われるので今後の回復に期待です。
根室地区は7/10よりスタートしましたが、この地区は更に厳しい状況です。
昨年同日は9日程度出漁していましたが、今日現在2-3日となっています。
漁期は8/31までですのでかなり厳しい見込みです。
④羅臼昆布
養殖は前年並み、天然は減産との大まかな情報です。
⑤利尻昆布
7月15日から9月末までの予定でスタートしました。
今年は天然78t(昨年は200t)、養殖230t(昨年並)と天然が厳しい状況です。